ニューヨークシティーに生まれ、幼少期から音楽に興味を示していたJESは、今では3度グラミー賞にノミネートされ、さらにビルボードのチャートで2度1位を獲得した超一流アーティストととしてダンスミュージックシーンではもちろんのこと、様々な分野から注目されている。DJ MAG TOP 100 DJsでもお馴染みのTiesto,やArmin van Buuren、Cosmic Gate、BT、Ferry Corsten、 ATBなど世界トップクラスアーティストらから高い評価を得てコラボを果たしている彼女が、ニューシングル「Carry Me Away」をリリースしたタイミングでDJ MAG JAPAN独占インタビューを実施、多くの独占情報を訊くことに成功した。

 

Q1. 新しいシングル"Carry Me Away" ft. Game Chasers”を聞かせて頂きました。この曲、そしてコラボレーションに関して教えていただけますか?

レバノンへのツアーの途中Shant とClint ( Game Chasers) と出会ってから、これまでずっと連絡を取り合っているの。彼らはプロデューサーとしていくつかの名前を持ち、幅広いジャンルで楽曲を生み出してきた素晴らしいアーティストだわ。彼らとのコミュニケーションはe-メールではなく、Whatsappのボイスメールを使ってコミュニケーションをとっていたの。想いの他、このやり方が楽しかったしいいアイデアを共有しやすかったの。その密なコミュニケーションから、セカンドトラックの“Hold on”が2015年に設立された私のレーベル(www.intonenationrecords.com)にとって初リリース曲となったりもしたしね。“Carry Me Away”は吹雪の影響で私が空港で立ち往生している時に浮かんできたアイデアが基になっているの。寒い季節だった反動か、あったかくて夏に合う曲を創ろうと思って、そんな曲にはGame Chasersのスタイルがぴったりだったから共同で制作することにしたのよ。彼らとの活動は常に私に最高のインスピレーションを与えてくれるし、彼らとのWhatsappでのやり取りは楽曲を洗練してくれる。

 

 

Q2. Tiesto, Armin van Buuren, Cosmic Gate, BT, Ferry Corsten, ATB 等、名だたる著名アーティストとのコラボレーションを成就させてきたご経験から、自身のみで制作することと、コラボレーションによって制作することの違いを教えていただけますか? 

コラボレーションが秘める可能性は膨大よ。特に今回はソーシャルメディアの力を実感したわ。一つのトラックに2人のアーティストが参加するとなると、SNSを使った拡散はより広範囲にわたるの。私は誰かとコラボレーションをする時、口出しや変化を加えない等、相手にとって最も大切な部分をそのままにしておくことを心掛けている。相手の本当の持ち味を存分に表現してもらえるようにね。そして私にも同じことをしてくれるよう求めているわ。個人で制作を進める時は、誰の意見も介入しない状態だから私は完全にフリーで、冒険的になることができる。コラボも個人での制作もどちらも大好きよ。一人で作曲すると、命を削るくらいエネルギーを必要とするけど、すごくやりがいがある。コラボレーションは自身だけでは普段引き出せない音楽の魅力を引き出すことが出来るし、そこから自身の作品へのインスパイアをたくさん得ることが出来るの。

 

Q3. 新しい歌詞 / メロディ等、楽曲を制作する際、あなたはなにからインスピレーションを得ていますか?

私は本当にいろいろな所からインスピレーションを得ているわ。特定の歌詞や、ほんのひと部分のメロディライン、ビートやリズム、音色や楽器に至るまですべてにおいてね。音楽的なものの他には、自身の描く夢からアイデアを得たこともある。ソングライターとして、私はいついかなる時もアンテナを張り巡らし自身の作品をより良くするための素材を探すことを心掛けているわ。大切なことは、一つの事象に対して普通の人なら拾うことのできないかすかなインスピレーションを漏らさず、それを記憶しておくことだと思うの。だから、私の周りには常にたくさんのレコーディング機材を準備しているわ。ただし、聴く、読む、見る等外部から得るインスピレーションも大事だけど、私が最も大切にしていることは、私の中にあるフィーリングやアイデアを音楽に書き落とすことよ。そしてそれを少しでいいからメロディとして表現すること。そうやって積み重ねられたピース達の中から、最も力のあるものを選んで制作へと紐づけていくのよ。

  

 

Q4. あなたの作品の中で最もお気に入りの作品はどれですか?また、それは何かにインスパイアされて制作されたトラックですか?

一つを選ぶことは難しいわね。各楽曲に多くの時間を費やし、それが完成に近づくにつれて常に自身のフィーリングとの一致を感じてきたから。自分の子供のようなものだわ。彼らはそれぞれ違った質感を持っていて、それは比べることが出来ないわ。この質問は難しすぎ!(笑)自身の想像をはるかに超える楽曲に出会ったときの記憶を思い出してほしい。それが私にとっては、“As The Rush Comes” お “Imagination” なの。Billboard Dance AirplayチャートでNo,1 をとることが出来た曲だわ。“Hold On”はグラミーへノミネートされる作品となったし、”Fall into you” は見る限り多くのファンに評価された曲になった。どの楽曲も素晴らしいけど、ファンの皆さんに最も気に入ってもらえた曲はどれだろうという基準で選んだわ。“ Carry Me Away”もそんな曲になればいいなって思う。

 

Q5. ライブパフォーマンスに臨むにあたり、心掛けていることはありますか。

Yes ! 私は自身のショーの何日か前から準備することを心掛けているんだけれど、ショーの当日は準備したことは忘れてその時の流れに身を任せるの。もう一つは、ショー開始間近の時間帯は、腕立て伏せ等のワークアウトで自身の血流を良くし、自身のこれまでのお気に入りのパフォーマンスを見ることで自身を奮い立たせているわ。加えて、声の調子を整えるために日々休息を大切にしているの。一日にたくさんの量のあったかいティーを飲むようにしているの、その中には“throat coat tea”というものがあってシンガーには必須アイテムよ。

 

 

Q6. 日本のファンの皆さんを驚かせるあなた自身のストーリ等ありますか?

私、毎日お寿司を食べて生きているの(笑)なのにまだ一度も日本でパフォーマンスをしたことがないのよ!日本のカルチャー、音楽、アートには本当に魅了される。日本でツアーがしたくて仕方ないわ。もう一つは、私は料理をするのがとても好きで、“The Rock Star Diet”というヘルシーなライフスタイルを紹介するブログを開設しているの。私の健康的なレシピをチェックしてみてね!http://www.therockstardiet.com

 

Q7. 日本のファンの皆さんにメッセージをお願いします。

私の音楽が日本の皆さんに届いていることが本当に幸せだわ。自身の作品が世界中で愛されることは私にとって極上の喜びとなっているの。日本でパフォーマンスができることを本当にたのしみにしています。どうもありがとうございます!!!

 

 

JESがダンスミュージックシーンに残してきた名曲は数知れず、Cosmic Gateとの「Fall Into You」はSpotifyで100万以上再生され、さらにFATUMと発表した"Anything Can Happen" はDJ MAG TOP 100 DJs 2016で4位に輝き、常にダンスミュージックシーンをリードし続けるArmin van BuurenのA State of Trance 2016に選ばれた。今では世界中のファンからその実力を指示されているJESがダンスミュージックシーンに新しい風を吹かせてくれることは言うまでもない。2017年の夏、彼女に注目してみてはいかがだろうか?

 

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