EDMのDJの中のDJを選ぶとしたら、Oliver Heldensよりぴったりくる人はいないだろう。自身のクリエイティブな曲を誇っている彼は、EDMセットの中でフューチャー・ハウスとディスコと同時に、テック・ハウスもプレイするだろう。しかもそれはOliver Heldensの名でプレイしているときだけの話だ。アンダー・グラウンドの別名、HI-LOではもっぱらテック・ハウスとテクノをプレイする。「僕はテック・ハウスをプレイするけど、テクノDJではないんだ。主にハウスをプレイする。フューチャー・ハウスをね。」と彼はDJ Magに語る。

 

「グルーヴィーな曲だったら何でもプレイするよ。昔のハウス曲からエレクトロ・ハウスまでね。」

 

EDM系フェスのメインステージで彼の曲を流したときは少し場違いのように感じていたらしいのだが、ここ1年の間、LollapaloozaやGlastonburyといったジャンルを超えたフェスでプレイし、その姿はまるで何かにひらめいたようだった。「今はメインステージを盛り上げることができる。」と彼は付け加える。「商業的なものとかっこいいクラブ曲がミックスして、披露される。満足しているよ。」

 

しかし、彼はライブショーでプレイしたり次のEMDポップスターになることに興味は無い。DJであることが彼の熱意だ。「DJをすることのほうが好きだよ。DJとして、色んな曲をたくさんプレイできて、忙しくギグを行えている。でもライブ・パフォーマンスとかだと、ライブでできることだけに縛られてしまう。」

 

一方で、HI-LOのプロジェクトと彼のレーベル・Heldeepでは、もっとダークで漆黒のダンスフロアの音を探求し、マイアミでの彼の初のHI-LOプールパーティーは大成功を納めた。彼の母親も同意だ。「母がOliver HeldensのセットよりもHI-LOのセットのほうが楽しめたと言っていました。」と彼は説明する。「彼女曰く、『ダンスをやめられなくて、急にトランス状態になっていることに気がつきました。』って。」

 

ハード・ダンスを聴きながらRotterdamで生まれ過ごした10歳の頃から持ち合わせていた、彼のすべてのダンス・ミュージックのジャンルへの関心が、EDMの一流のDJとして際立たせている。彼はドラムンベースやプログレッシヴと同じくらいにディスコとクラシックハウスのリズムを愛している。「ずっとクラブ・ミュージックにはまっていて、特にリズムやベース音に。将来は、(自分のセット)にドラムやループを加えていきたいけれど、主にDJすることが一番好きだよ。」彼の母は良い趣味をしているようだ!

 

今年は何が新開地でしたか?

「ようやくメインステージでプレイする心の準備ができたよ。2年前よりも僕の音楽は熟しているよ。」

 

EDMは芸術の一つとして真剣に捉えられていますか?

「うん、そうだと思うよ。オランダでは、ダンスミュージックは他の国よりも真剣に考えられているよ。」

 

何が最高の新しいDJ/製作テクノロジーで、なぜですか?

「新しいPioneerのミキサーが好きだよ。新しいフィルターが好きです。」

 

自分のスタイルを他のジャンルに変えるとしたら、なんですか?

「ドラムンベースかディスコか、テンポの速いテクノか。」

 

ファンとして、自分がDJをするのを見るのにいくらまでなら払いますか?

「ずるい質問だな。イベントでプレイして稼ぐけれど、同時にDJにたくさんのお金を払うからね。自分のお気に入りのDJを見にたくさんのお金を払うと思うよ。」

 

ダンスミュージックのイベントでドラッグが関連した死亡事故を防ぐには何ができると思いますか?

「エクスタシーとMDMAが合法だったら、まがい物のピルや死亡事故も減るのかなと思うけれど、ドラッグに関してはエキスパートじゃないからね。」

 

どうやったらダンスミュージックに多様性を増やせますか?

「音楽業界は男性主義のように見えるけれど、もしあなたが女性だったらどんな男よりもスペシャルだから、トップに登るのも少し簡単かもしれない。」

 

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