ロサンゼルスのコリアタウンを拠点に活動し、アジア系ヒップホップバンドで初の全米制覇を果たしたFar East Movement。人気TVドラマ『CSI:マイアミ』や『CSI:ニューヨーク』などに楽曲提供を行うほか、2014年にはUltra Japan 2014に出演し、日本のファンを大熱狂させた。そんな彼らが今回、DJ MAG TOP 100 DJs 2016で28位に輝いたMARSHMELLOらと新曲「FREAL LUV」をリリース。その新曲や日本の印象などについてFar East Movementに訊いてみた。

 

Q1.新曲「FREAL LUV」やアルバム「Identity」について、詳しく教えてくれませんか?

「Freal luv」はTrap producerとして名高いMarshmelloやEXOのChanyeol、歌手のTinasheとのコラボした曲だよ。この曲とコラボ自体は、今回のアルバム「identity」への想いを表す代表的なものになったよ。僕らはアジアやアメリカの音楽やアーティスト、カルチャーを橋渡しする役目を担いたいと思っている。「identity」のプロジェクトは実は4年前からスタートしていた。なぜなら、制作から少し距離をとって、世界中の音楽や自分たちのアイデンティティーを少し再確認したかったからだ。僕らは時間をかけてアジア中を旅したよ。東京から、ソウル、上海、バンコク、ジャカルタとか。そして、それぞれの国の文化や音楽について学びながら、僕らが何者なのか再発見していった。そして、新アルバム「identity」を作ることをひらめいたんだよ。このアルバムでは、EXOのChanyeolや少女時代のTiffany、Jay Parkなどのアジア系アーティストからMarshmello、Soulja Boy、Big Krit、MNEK、Candice Pillay、Macy Grayなどのアーティストまでを取り上げているよ。このアルバムは、僕らFar East movementの音楽にも変化を与えてくれた。

 

 

 

 

Q2. FREAL LUVで、MARSHMELLOとのコラボはどのように決まったんですか?またMARSHMELLOとのコラボはどうでしたか?

実はMarshmelloとは、彼が「Marshmello」になる前から知っていたんだ。彼のスタイルが大好きだったし、元々遊び半分でコラボっぽいこともしていたんだ。僕らはみんなにトラップミュージックを届けながらグローバルを感じることができる、そんなコンセプトの最高のポップな曲を作りたいと思っていたんだ。プロデューサーとしてのMarshmelloの幅広い能力が僕らは大好きだし、今後もEDMシーンの中で偉大になり続ける1人とコラボできたことは本当に光栄だよ。

 

Q3. 音楽を作る時、どのようにひらめくんですか? 

コンスタントに今まで知らなかった曲からクラシックまで、様々な曲を聴くようにしているよ。僕らは、新しい音楽やアーティストをオンラインで探すのが趣味なんだ。そこから学ぶことも多くあるし。このアルバムで共同制作した多くのアーティストは、フレッシュなアーティストが多いよ。ネットで彼らのことを知って、メッセージを送っていって制作が決定したんだよ。色々な人から学ぶことは恥ずかしいことじゃないし、新たな方向へ自分たち自身を変革できるよ。

 

Q4. 初めて来日した時の、日本の印象はどうでしたか?何か驚いた経験はありましたか?

日本の初印象を一言で表すと「JOY」だね。 音楽シーンや街の風景、日本人のポジティブでウェルカムな雰囲気からそう感じたよ。第二の故郷って感じ。最も驚いたのは、新鮮な空気からサービスまで日本は全てが一貫してハイクオリティだったってこと。他の国では見たことがないね。

 

Q5. 音楽的に影響を受けた人や曲はありますか?

ロスの音楽やクラブは間違いなく僕らに大きな影響を与えたね。LA中のクラブDJやまだ表に出てきていない音楽までの様々な曲が僕らにいつも影響を与えてくれている。

 

Q6. ファンの人が驚くかもしれない秘密が何かありますか?

以前オンラインでバトルラップトーナメントをしていたよ、ディストラックを使って(笑)

 

Q7. 次の予定は何かありますか? 

「IDENTITY」は、僕らが始めた会社の「Transparent Agency」というレーベルから出た初めてのアルバムだよ。来年このレーベルから何曲か出す予定だよ。僕らは、常にEDMシーンに関わっていきたいと思っているし、その知識やネットワークを広げていけることに興奮しているよ。

 

Q8. DJ Magはどんな存在ですか?

DJ MagはいつもDJの動きや今後の展望を示している良いリソースだよね。僕らは毎年アムステルダムのADEでTOP 100DJsの発表を聞いているよ。どちらかというと僕らはアーティストやプロデューサーとして知られているけど、今回DJ MAGに取り上げてもらえて光栄だよ。

 

Q9. 日本のファンへメッセージをお願いします。

日本のみんな、「ドウモアリガトウ!」。実は、この「identity」で日本からのアーティストも何人か取り上げたかったんだけど、スケジュール的に今回は難しかった。日本のレーベルやマネジメント会社の方々の仕事ぶりには本当に頭が下がるよ。だから次回は日本のためにスペシャルリリースをしようと計画しているよ。

 

ロサンゼルスのダウンタウンのクラブ・ストリートカルチャーに影響を受けてきたFar East Movementは、現在音楽、そしてファッションでも世界から一目を置かれるスター的存在にまで上り詰めた。代表曲「Like A G6」や「Live My Life」で世界に知られるほか、過去にはレディー・ガガのオープニング・アクトを務めた経歴を持っている。世界中の様々なステージで活躍し、常に最先端を追い続けるFar East Movementの次の一手に今日も世界が注目している。

 

Far East Movement-Identity

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