David Guetta(デヴィッド・ゲッタ)は多忙な人だ。この事実はあまり驚きではないかもしれないが、私たちが何を言いたいのか分かってもらうために述べると、この短期間の中でこの記事のインタビューのために彼を捕まえようと試みていたのだが、このフランス人はLAでスタジオセッションに缶詰めで、ヨーロッパ中のイベントでプレイし、また来月は短いツアーでブラジルへと向かう(マイルがたくさんたまるね!)。実際に、人気なチケット販売ウェブサイトによると、もう既に2016年の間に108のイベントでプレイしているらしい。すごいギグの量だ!

 

この中で最も有名なのが、間違いなく、UEFAユーロ2016のサッカートーナメントの一部として、エッフェル塔の下でのパフォーマンスだ。2015年末にには、フランスが主催するイベントの公式音楽大使として発表された後、Zara Larssonのボーカルをフィーチャリングしたゲッタの曲、「This One’s For You」は、このトーナメントの公式テーマソングとして起用された。そして彼はこの曲を悲惨なパリのテロ攻撃がまだ記憶に新しいかもしれないが、故郷の街の最も有名な会場でプレイし、これはゲッタにとってとても重要な瞬間だった(そして、音楽業界全体として誇らしい瞬間だった。)

 

DJ仲間のDiploとDJ Snakeに剽窃の疑いをかけられたり、Guettaのイビザの家に刃物を持った男が押し入ったり(また!)、2016年はデヴィッドにとってトントン拍子では無かったが、ポジティブなことがネガティブなことに勝ったことは疑いのないことだ。マイアミでのUltra Music Festivalでのビッグイベントと一生の一度のヨーロッパでのイベント(開会式も含む)に続いて、この金髪のスーパースターは夏のほとんどホワイトアイルで過ごし、クラブ・Pacha Ibizaでのレギュラー・イベント「F*** Me I’m Famous」パーティーを主催し、Bakermat、Sam FeldtやRobin Schulzなどをゲストとして招いた。

 

音楽に関して言うと、デヴィッドはたくさんの曲をリリースしているわけではないが、少なくともリリースした曲はバリエーションにとんでいた。年の初め、彼はイギリスのトリオ、Disciplesと手を組み、心がうずくようなハウス曲「No Worries」を製作し、その後はUEFAの曲と、Cedric Gervaiと長年のボーカル共同制作者Chris Willsとのニューシングル「Would I Lie To You」で、家族向けに転向した。また、Guettaは2014年の「Pelican」を再考し、豪快な8分もの曲をリリースし、どんなにポップっぽくなっても、Davidは最高の曲を作れることを示した。

 

2017年、Guettaは再びUnityツアーへと旅出す。最近このパリ人は初日の日程を発表し、7月29日にオーストラリアの首都ベニスに現れるのだが、行けなくても心配ご無用。他の日程もたくさんある。Martin GarrixとTiëstoが彼のスタジオから、何もDavid Guettaを止めることはできない!

 

今年は何が新開地でしたか?

「今年の最高潮はユーロ2016大会のテーマソングを製作し、エッフェル塔の下でプレイできたことです。私はパリ出身で、あのテロ襲撃事件の後、自分の国に戻り、世界で最も有名な塔の下でプレイできたのは、とても象徴的なことのように感じました。それからもちろん、世界で最も大きなスポーツイベント中にスタッド・ド・フランスで自分のアルバムをプレイできたのも最高でした。」

 

エレクトロニック・ミュージックは芸術の一つとして真剣に捉えられていますか?

「多くの人が真剣に捉えていると思いますよ。私たちはみんな楽しくてDJを始めたので、ずっとこのままでいるべきです。」

 

何が最高の新しいDJ/楽曲制作テクノロジーで、それはなぜですか?

「プレイに関して言うと、Pioneerを使うのが私に取っては最高の選択だと思います。ドラムと音楽をシンクさせ、テンポを追う素晴らしい器機を試すことができました。何がすごいのかと言うと、サンプル音源でもそれができるということです。製作に関して言うと、OTTという名の本当にクレイジーでシンプルのコンプレッサーがあります。魔法みたいです。何でも大音量にしてくれて、多くのプロデューサーが使っていると耳に挟みます。無料でゲットできるのですが、本当に素晴らしいですよ。」

 

自分のスタイルを他のジャンルに変えるとしたら、なんですか?

「私はいろんな音楽スタイルが大好きで、本当は他の音楽スタイルもプレイしたいと思っているので、時々不満を感じますね。例えば、もっとアンダーグラウンドなものをプレイできたらな、と思います。アンダーグラウンド大好きなので。ですが、ヒップホップも大好きなので、ヒップホップに関しても同じことが言えます。クラシックも好きなので、90年代のクラシックやクラシックハウスをプレイできたらな、と思います。ですが、芸術家としての旅の一部として大切なことは、アーティストとして自分が誰かということと、何が一番うまくできるのかを理解することだと思います。だから、今自分がプレイしているものに満足しています。」

 

ファンとして、自分がDJをするのを見るのにいくらまでなら払いますか?

「心配要らないよ。ゲストリストに載せてもらうからね!」

 

どうやったらダンスミュージックに多様性を増やせますか?

「私は色んな種類の音楽が好きで、多くの人が一つの特定のスタイルだけを聴くのは悲しいことだと思います。正直理解に苦しみます! 音楽というのは、好奇心を持ち、違う影響を受けた新しい音楽を見つけることでもあります。最近のフェスに関して言うと、彼らがしていることに本当に満足しています。違ったスタイルのアーティストをプログラムに組み込むやりかたに戻って、全体の体験を更に良いものにしてくれます。今、違ったシーンやスタイルが現れて来ていて、ワクワクしますし、美しいと思います。」

 

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