DJ Mag TOP 100 DJs 20163位に輝いたHardwell、そして同ランキング29位のNicky Romeroらから公式サポートされている唯一の日本人DJ/プロデューサーであるJapaRoLL2014年にウクライナ出身の女性DJ/音楽プロデューサーJuicy MArmada Music)が主宰するレコードレーベル、JUMMP Records(ロサンゼルス)と契約し、世界進出を果たす。1stシングルの「Guitar Freaks」やJuicy Mのヒット曲「Show Me Love ft. ENDEMIX」のRemixをリリースし、海外デビューわずか3ヶ月でその名を世界に知らしめた。今年2016年は、あのArmin Van Buurenが主宰するオランダの大手レコード会社Armada Music、そしてDJ MAG TOP 100 DJs 201630位に輝いたSteve Angelloからも絶大な支持を受けるMichael Brun主宰のビッグレーベルKid Coconutとの楽曲契約を交わした。そんなJapaRoLLに新曲について、そしてDJ Magについて訊いてみた。

 

Q1. 114日にArmadaからリリースした新曲「Japafunk (Original Mix)」は、どのような曲ですか?

一言で表現すれば疾走感のあるトライバル・ハウスですかね。既に世に出回っているトライバル・ハウスとの差別化を図りたく、模索をし、その結果生まれた新しい僕のスタイルです。先日開催されたULTRA JAPANのメインステージでFedde Le GrandKnife Partyに世界先行プレイしてもらい、ラジオ先行ではNicky RomeroProtocol Radio 220で配信していただきました。

 


 

Q2. 今回Armadaからリリースすることにした決め手は何だったのでしょうか?

去年まではリリースを量産していたのですが、今年から一曲一曲により重点を置き、出したいレーベルから出すことを一つの目標としていました。このトラックは今年の頭に制作して、そこから数ヶ月間ぐらいはどのレーベルから出すか迷っていましたね。海外のトップDJにも送ってフィードバックを貰い、それを元に再度修正を重ねたり。元々ArmadaA&Rマネージャーや契約アーティストとは親交があり、「何かデモはないか?」とオファーをかけられていた事もあり最終的にArmadaからのリリースを決めました。今だから話せますが、Armadaとの契約が決まるまでの数週間、他のレーベルからもこの曲をリリースしたいとのオファーが多数あり、いわば争奪戦状態にありました。これはプロデューサーにとって大変嬉しい事でこの上ない幸せを感じていましたね。

 

Q3. Funk Machineとはどのような経緯があり、今回コラボすることになったのでしょうか?

Funk Machineとはとある海外のプロジェクトで知り合いました。彼らも僕も元々は海外アーティストのエンジニアで、その仕事を通してお互いに楽曲制作におけるテクニックやノウハウを共有する様になり、その延長線上で共作が実現しました。その第一作目が「Lee Carter vs. JapaRoLL & Funk Machine – Move That Body (Michael Brun Mix)」。その流れで「もう数曲一緒に作ってみよう」という話になり、彼らがブレイクのアイディアを僕に送ってくれ、それを元に僕がドロップを作り、今回のコラボが実現しました。

 

 

Q4. 世界のEDMアーティストとのコラボ楽曲を多数リリースしている日本人プロデューサーとして有名ですが、コラボをするにあたり意識していることや気をつけていることなどはありますか?

お互いの個性や特性を理解し、それらを上手く楽曲に落とし込むことでしょうか。あとは時差ですね。基本的に日本と真逆の時間で生きているプロデューサー達と作業する事が多いので時差を把握しないと作業が全く進みません(笑)。


Q5. 今までのDJライフの中で、一番音楽的に影響を受けた人や曲はありますか?

Steve AngelloAxwell Λ Ingrossoです。SHMの頃からファンなのですが、その時代から彼らの作る音楽とステージは別格だなと感じていました。それぞれのルーツやバックボーンが上手く楽曲に表現されていて、尚且つ独創的。決して真似の出来ない、彼らにしか作れない作品ばかり。実際ステージを生で見た事もありますが、やはり全体の世界観が格別でした。感覚的にはロックアーティストのプレミアライブを見ている様な感じと言いますか。彼らのステージを見る度これが世界レベルなんだなと実感しますし、もっともっと頑張らないといけないと奮い立たされます。


Q6. 都会ではなく、故郷で音楽制作をしているようですがその理由は?

今のルーティンを壊したくないだけです。あとは曲を制作する上で場所は関係なく、それよりも環境が大事だと思うからです。僕の場合、静かな場所でひっそりと作業する方が良い曲が書けますし、仕事で東京へ向かう道中の新幹線が唯一無になれる時間で、そのタイミングで良いアイディアが浮かんだりします。


Q7. JapaRoLLという名前の由来はなんでしょう?

特に深い由来はないのですが、元々世界を目指していたので日本っぽい名前と覚えやすいインパクトのある名前は意識しました。意味合いとしては日本から世界を音楽で周るといった意味がありますね。JapaRoLLの「o」の部分がロゴでは地球儀になっているのがそれを象徴しています。あと「Japa」と「RoLL」で分けられるので海外の人達からは”Japa!”の愛称でよく呼ばれます。これも狙い通りですが。この名前はまず他とかぶる事がないのでGoogleなどで検索をかけてもすぐヒットしてくれるのも良いですね(笑)。

 

 

Q8. 日本人が海外BIGレーベルからリリースする際の最低必要条件は何だと思いますか?

クリエイティヴなセンスだと僕は思います。正直誰でも、時間をかければいくらでもカッコイイの曲は作れます。でもそれは誰かの真似であって、そこにオリジナリティは一つもないです。曲を聞いた時に「これは○○の曲だ!」と認知されるまでがプロデューサーの第一関門なのかなと。


Q9. DJ Magはどんな存在ですか?

DJにとって、その一年の成果や結果が数字で表れる面白いリソースだと思いますし、ファンの方の楽しみの一つでもあると思います。もう少し具体的にどの様なランキングなのかを明確にする事でよりフォーカスしやすく、DJにとってもファンにとっても利用しやすいツールになるのではないでしょうか。


Q10. 最後にファンに向けて一言お願いします!

DJ MAGに投票してくれた皆さん本当にありがとうございました!リリースを控えている曲もあるので是非楽しみにしていて下さい!

  

日本人でありながら、世界トップDJ達からサポートを受けるJapaRoLL。クリエイティブエナジー飲料ブランド「burn(バーン)」が主催する世界規模のDJコンテスト「burn WORLD DJ CONTEST 2014」の日本ファイナリストに輝き、2015年には「Hardwell」のラジオ番組「Hardwell On Air」でJapaRoLLの楽曲が日本人で初めてオンエアされ、日本のEDMシーンを驚かせた。まだまだ発展途上の日本のEDMシーンを牽引するとても重要な役割を担っているJapaRoLLの次の一手に多くの注目が集まっている。

 

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