2月27日土曜夜、ユトレヒトで開催されたA State Of Trance(ASOT)のステージから落下したジャーマン・トランスの伝説的DJ/プロデューサー、Paul van Dykは伝えられるところによれば病院で容態が安定したという。彼はASOT15周年バースデー・バッシュにて、ステージ脇15〜20フィートの高さから落下。Van Dykはヘリコプターで病院に搬送され、メインステージの次の出番だったArmin Van Buurenはヴァイナル・オンリー・セッションを予定していたが、トランスのパイオニアに顧慮し中止した。

 

トランスシーンの内外から、例えばTiesto, Paul Oakenfold, Ferry Corsten, DJ PierreといったDJ達がPvDの無事を祈るツイート。さらにPvDのFacebookページにはこんな記述が。「Paulに対して、愛とサポートにあふれたコメントを沢山ありがとう…Paulは今病院にいます。この事故の原因や詳細、そしてPaulの容態についての情報はまだ届いていない。分かり次第すぐにポストする。」はじめ、Paulが頭部外傷を負ったと疑われたが、Dash Berlinはファンに吉報をツイート。「心配しているみんなへ、先ほど@paulvandykが幸いなことに容態が落ち着いたと聞いて、僕はホッとしている。」

 

PvDは世界のダンスミュージック界で、最もグローバルなビッグネームの一人。彼はベルリンの壁崩壊前の東ドイツでキャリアをスタートさせると、90年代を通してトランス・サウンドのパイオニアとして活躍、‘For An Angel’のようなクラシック・ソングを生んだ。ミレニアムの直前よりイギリスの巨大フェス・GatecrasherでレジデンスDJを務め、そして今も彼の勢いは止まらない。PvDは2005年と2006年のTop100DJsで王者に輝くと、以来ずっとダンス・ミュージックの偉大な存在としてあり続けた。この業界において、1、2を競うナイスガイであり、DJ MagはPaulの速やかな回復を祈るばかり。

 

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