オランダを拠点に20年以上に渡りダンス・ミュージック・シーンの一線で活躍してきたヨーロッパを代表するデュオ・Chocolate Puma。1990年初頭にキャリアをスタートさせた彼らは、92年にリリースした「Give It Up」でUSダンスチャート1位を獲得し、一気にその名を世に知らしめた。その後も、I Wanna Be UやA Star Is Born、Always And Foreverなど数多くのヒットチューンをシーンに送り出し、常に多くのファンを驚かせている。そんな彼らから、新曲をリリースしたと連絡が入り、DJ MAG JAPAN独占インタビューを実施した。
Q1. 最新のリリースは、何にインスパイアされたトラックですか?
“Blackout”は、僕らとFirebeatzが各自セットに入れられ、フロアも盛り上げるチューンを作ろうと意識して完成させたトラックなんだ。Fatboy Slimの僕らのリミックスを気に入ってくれて、それと似たコンセプトで取り組んだよ。
Q2. Firebeatzと作業していかがでしたか?裏話を教えてください。
彼らと作業するのは、毎回とても楽しいよ!基本的には、9割はみんなで冗談を言い合い、バカしたり、ふざけあっているよ!もちろん、残りの1割でちゃんと作曲しているから(笑)
一番の裏話は、スタジオにいるときにタイ料理のデリバリーを頼んだんだけど、スープだと思って飲んでいたとても辛かったのが、カレーの辛さを調整する唐辛子のスープだったっていう、、、それを知らずにみんなでヒーヒー言いながら飲んでたんだ(笑)それをあとから知り、みんなで爆笑してたよ!
Q3. 今のセットで欠かせないトラックを一つか二つ教えてください。
Riton - Up & Down.これは、テンポがいいし、楽しくなる曲だね。
Tear This Mother Down with Tommie Sunshine and MX2.
これは逆に、怒りたくなる曲だね。感情を動かすことも僕らのセットでは意識しているからとても実験的でプレーしていて、楽しいよ。
Q4. 日本の第一印象を教えてください。
日本に初めて行ったのは、90年代頭でまるで別の惑星に降ろされた感じだったのをよく覚えているよ。当時、僕らの遠出はオランダからスペインぐらいだったから、全てが違いすぎて本当に驚いたよ。みんな礼儀正しくて、歴史や文化を大切にしているのが伝わったけど、全てが近代的という僕らからしたら常に混乱状態で街を歩いていたよ(笑)今では、もう日本に行くと心地が良い場所になっているよ。
Q5. 今後の予定を教えてください。
新しいリリース、Reality EPが完成したんだ。テクノにインスパイアされたトラックが2つあって、それを僕ら独自のテイストに染めている感じだね。僕らの昔を知っている人たちからは、Jark Prongoプロジェクトを思い出させると言われるよ。それ以外には、僕らがADEで披露したイベント名もRealityだったんだ。Laidback Lukeが、テクノをプレーしたり、Ummet Ozcanもアングラのセットで挑んだり、Zonderlingや中国人のCartaも参戦してくれたよ。全て僕らの親友MC Haitsにしきってもらいながらね。
Q6. 日本のファンへメッセージをお願いします。
日本のみんなは、僕らの中でもとても特別なメモリーとして記憶されているよ。とてもエネルギッシュで、パーティーを次のレベルに持って行ってくれる。We love you and we hope to be back soon!
200を超えるオリジナル楽曲、さらにはRoger SanchezやDavid Guetta、Britney Spears、Flo Rida、Bob Sinclar、Fedde Le Grand、X-press 2、Laidback Lukeなどの一流アーティストたちのリミックスを手掛けてきているChocolate Puma。ベテランならではの熟練されたその音楽性に、憧れを持つアーティストたちも多いであろう。まだまだ進化を続けているChocolate Pumaに今後も注目していきたい。