イタリア・ヴェネツィアから少し離れた場所に位置するスキーオ(Schio)出身のDJ・プロデューサー 1979。今、Melodic House & Techno 界で注目を浴びるプロデューサの一人である。彼の楽曲はこれまで、Patrice Baumel, HOSH, Kolsh, Dominik Eulberg, Max Cooper等、業界トップクラスのDJ達がプレイしてきた他、本年4月には、代表作"Prototipo"がTop100 Chart of Beatport にランクインし瞬く間にその名を業界に知らしめることになった。今回、HOSHが設立したレーベルFlyhideよりLP”Once I saw The Sky" を新たにリリースする彼が特別にDJ MAG JAPAN独占インタビューを実施した。

 

Q1. インタビューのお時間をいただきありがとうございます。まずは、軽い自己紹介からお願いします。

DJ MAG JAPANファンのみんな、初めまして!イタリアのベネチアに近い小さな街Schio出身のDJ/Producer 1979です。Schioは、山に囲まれていて自然豊かなのと、海も近いんだ。だから作曲するときは、静かで、自然から多くのインスピレーションを受けるよ。でも最近、オランダの首都アムステルダムに引っ越してきて、ここはイベント、クラブ、フェスなどいろんなことが日々起こっているから、より業界に入り込んでいける環境ができているね。

 

Q2. fryhideからリリースされた最新のトラックに関して教えてください。何にインスパイアされた書いた曲ですか? 

“Once I Saw The Sky”は、2曲入ったEPで、これはアムステルダムのど真ん中にあるスタジオにこもって完成させた作品なんだ。このEPのタイトルでもある一曲目は、オランダの流れの速い雲や綺麗な色合い、その天候をイメージしたメロディアス且つ憂鬱な曲になっているんだ。二曲目は、”Space Cake“ という題名でクラブで踊りあかした夜にそのまま作曲をし始めた曲で、よりクラブ向けの作品になっているね。シンセを触り始めた時は、まだクラブにいる感覚だったのが曲のエネルギーで表現されているのが分かると思うよ 笑 

 

 

Q3. どのようにHOSHのレーベルからリリースするようになったのですか?

彼のFryhide Familyの一員になれてとても嬉しいよ。僕的には、今とても熱い、業界中が注目するべきレーベルだと思うよ。HOSHには、イギリスのDJ兼プロモーターでもある人から僕の音源を聴いてもらって、デモのやり取りを数回やって彼的にも僕の音楽が彼のレーベルのブランドと一致したということもあって、リリースさせてもらうことになったんだ。

 

Q4. プロデューサーとして一番重要な要素は何ですか?また、作曲されている時、何か意識していることはありますか?

僕がスタジオに入っている時は、マインドを自由にさせないと自分をうまく表現できないんだ。楽器やシンセを触り始めると時間が経つのが早いよ…前までは、幾つもシンセを持っていたけど、今ではどれだけ少量の機材で作曲できるかにこだわっているかもね。必ず使うものしか持ち歩かないようにしているよ。プロデューサーとして重要な要素は、自分の目の前にある機材をどれだけ最大限に引き出せるかだと思うよ。機材屋でもないから、幾つも機材を持っている必要もないしね!

 

Q5. 今後の予定を教えてください。

ヨーロッパでのギグがいくつか決まるのを今待っている状態なんだ。あと、とても楽しみにしているコラボがあるよ。今年中にリリースされる音源もまだまだあるから楽しみにしててね!

 

Q6. 日本のファンへメッセージをお願いします。

僕は、日本の音楽のビッグファンで特に坂本龍一さんとカイトさんは、僕のインスピレーションだよ。みんなが、今回のリリースを気に入ってくれるといいな!Mata ne!

 

 

彼の楽曲のハイクオリティなサウンドや楽曲制作における深い知識は勿論のこと、それ以上に彼の音楽に対する紳士的かつアグレッシブな姿勢に圧倒された。現在の彼の拠点であるアムステルダムのダンスミュージックシーンで、彼のユニークなスタイルは今後さらに注目を浴びることとなるだろう。HOSHという一人の偉大なDJから強力なサポートを得た今、埋もれていた才能の開花を予感せずにはいられない。彼が日本でパフォーマンスをする日が来るのも、そう遠くない未来かもしれない。

 

photo credit: www.brandoghinzelli.com

 

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