マーク、この業界でレーベル「True House」に重きを置いてから10年が経ったね。幅広いオーデェンスと、献身的なファンを指揮し、「Alright」のような凄まじく人気のある曲をリリースしたかと思えば、「Basement Jaxx」、「Faithless」、「Underworld」のようなアーティストの曲をクオリティーの高いリミックスを行ったよね。現代で本物の、多様な音楽の才能がある立場にいる。

 

それではさっそく、日本公演について話したいんだ。去年はとてつもない広範囲なツアーを行ったよね。「WOMB」で2度プレイして、それと一緒に北海道の「Riviera Sapporo」、最後は11月末の「Xtreme Dance Festival」に向けて駆け抜けたね。

 

Q. 日本についてのあなたの最初の印象は何だった? それは、あなたが予想していた通りだった?

A. 実際のところ、本当に驚いたことがあるんだ、建築学的に歴史が浅いことに少しショックを受けたんだ。指定建造物があるイングランドは1度建設されると、ずっと残っているんだ。でもここでは、自身の家を取り壊して、自分の新しいデザインで建設してOKなんだ。時々必死になってお寺を探さないといけないんだって知ってるかい? 幾つかの都市的エリアでは文化的なものが建てられていて、街の歴史はいつも視覚的に違って見えるんだ。全てがとても現代的で、文化的なんだよ! 現代性、人々の労働観、親しみやすい性質が好きだね。倫理と尊敬する心の高いレベルは常に存在していて、本当に印象的だよ。

 

Q. 日本のオーディエンスは西洋と、とても違うと思う:何人かは興奮するだろうし、その他は、ただ立っていたり、鑑賞してたり、ライトのついた棒を振って踊ったりする。日本のオーディエンスについてどう説明する?

A. 確かに最初の方は間違ってないね笑。DJブースの後ろに突っ立って、鼻をほじってもオーデイエンスは拍手して、賞賛してくるんだ。それは、満足と謙遜がオーディエンスに見て取れるんだ。だから遠慮なくできるし、楽しいひと時を過ごせるんだよ。たとえ何が起きているか完全にはわかっていなくても、彼らはどの目線から見ても熱心で、本当になにか訴えかけてくるものが見受けられるよ。

 

Q. あなたのレーベルの「Toolroom Records」と付随する「Toolroom Trax」「Toolroom Radio」はこの2年間でどんな方向へ進ませた? 私たちはあなたに急進的な活動を期待できる?

A. その通りだね。確かにこの4、5年「Chemical Brothers」や「The Prodigy」のようなエレクトリックバンドに向けて新しいアルバムを作ってきたんだ。アーティストとして、とても興奮したし、DJ活動から離れて自分の音楽の底にあるものを本当に探したんだ。新しいものを作り出した時、何がバンドとして成し遂げたいか宣言したんだ、これは今までしなかった、根本的に異なったことだよ。

 

Q. 直近、何か楽曲リリースをしようとしてる?

A. 決定的なリリースはまだないよ。他のプロジェクトと責任が常にあったから時間を割けなかったんだ。僕のキャリアでも最高の場所にいると思ってるし、DJをできる限りしようと思ってるよ。この世界で大きな成功を掴んだし、それを維持することは自分にとって挑戦だから、新しい何かが自分にとって必要なんだ!

 

Q. 日本にいた時、あなたの最も乱暴で/最も洗練された/大好きな経験は何でしたか?

A. え〜っと、最初の言葉はなんだい? 乱暴? 「WOMB」は確かにクレイジーだと思うよ。すべてのショーは日本ですばらしかったよ、でも、「WOMB」は圧倒的に凄まじかったんだ! 人々は、みんなクレイジーだったんだ…。東京で訪れたお寺が洗練されてたね。明治神宮だと思う。歴史と儀式主義の性質についてすべてを学んだんだ。本当に、驚くことだったよ。全部の経験が好きだったよ、お気に入りを選ぶことができない。文化、人々、ビール、そして、食事について言ったらきりがない…死ぬほど、和牛を食べたんだ。

 

Q. 今月大阪のクラブジュールが予定されているよね。東京と異なった街だけど、ちょっとリラックスしてできるのかな。素晴らしい時間のために小さく、少しゆったりとしたものもいつも探しているよね。どう感じてる?

A. ギグだけを楽しみにしているわけじゃなんだ。大阪でオファーがあったことはとても嬉しい! 食事やお酒や凄くフレンドリーな人々。凄く楽しみなんだ。(道頓堀のお好み焼きを食べることについて聞いてみた)おお、すごいね! 情報をくれるかい? もしできるようなら是非チャレンジしたいよ!

 

Q. 日本のテイストを知っている今、今後何かショーの予定はある?

A. 100%あるよ! 1年に3回は戻ってきたいと思ってるよ。もっと行きたいけど、行き過ぎると飽きちゃうだろうし、自分自身を豊かにできて、ファンを拡大するためにも、年に数回が1番いいと思ってるんだ。もう1つ週末のイベントをオファーされているよ。あと、本当にフジロックでプレイしたいんだ。でも時間と責任がのしかかって、それを許さないんだ。予定をうまくいかせるようにするために、あれこれ本当に考えたんだけどね! 来年こそは出たいよ!

 

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