パナソニック株式会社は、Technincs(テクニクス)ブランドのターンテーブルSL-1200シリーズ発売50周年を記念して、特別仕様のダイレクトドライブターンテーブルシステム「SL-1200M7L」を台数限定で5月27日より発売することを発表した。メーカー希望小売価格は120,000円(税込)。本製品は世界全体で12,000台限定となっている。

 

今回は、初の7色のカラーバリエーションを持つモデルになる。7色のカラー展開は、ブルー、レッド、ホワイト、ブラック、グリーン、イエロー、ベージュ。ユーザーが好きな色、テーマカラー、インテリアとのカラーマッチングなどを考慮して選択できるようになっている。 

 

SL-1200M7L

▲ 1970年発売のSP-10〜今回発売されたSL-1200M7Lまでがズラリと

 

SL-1200シリーズの第1号機は1972年に登場。クラブシーンにおける最初のスタンダードモデルとなり、1979年には、DJのための機能を盛り込んだターンテーブルとして「SL-1200MK2」を発表。以降、モデルチェンジを重ねてきた。しかし、2010年に「Technics」ブランドが一度終了。同時にSL-1200シリーズの生産も終了した。2016年に復活した際に発売した「SL-1200GAE-S」は、世界限定1200台、日本では300台の限定モデルで発売初日に即完売し、根強い人気の高さを示した。

 

SL-1200M7L

▲ 初代SL-1200。外形のレイアウトはこの当時に完成されている

 

SL-1200M7L

▲ プレス発表会では、DJ KAWASAKIさん、大塚広子さんによるDJプレイも披露された 

 

ボタンレイアウトやプラッターの慣性質量などDJパフォーマンスに影響する仕様部分は従来シリーズを踏襲し、過去のモデルを使い慣れた人も従来と同様の操作感で使用できるように配慮。一方で、トルクやブレーキスピードの調整、逆回転再生などの新機能も搭載しているのが特徴だ。製品のウェブサイトでは、スマホやPC上で製品を360度回転して、形状を確認できるページを用意。また、スマホを使って、ARで設置シミュレーションができるツールも今後提供される予定。

 

テクニクスブランド事業推進室の上松泰直氏は、「SL-1200が、ディスコやクラブシーンでDJ達が使い始めた最初のスタンダードモデル。当時も様々なモデルをラインナップ展開していたが、その中でSL-1200が偶然にもDJ用として使用され、このモデルが受け継がれていくことになった。必ずしもディスコやクラブに向いていたわけではなく、爆音と振動にさらされると、針飛びを起こしてうまく再生できない事もあった。真っ暗なクラブで針を落とす場所を見つけるための針先照明を改善したほか、ピッチコントロールもつまみから大きなスライドコントロールに変更したり、電源ON/OFFボタンも誤動作を防止するため、スイッチの形状をローテート型に変更するなど、DJの声を反映して様々な改良を行なっていった」と話されていた。

 

ちなみに、特定のカラーにオーダーが偏る場合も限定数の12,000台は変えないそうなので、狙っているカラーがある場合は、早めに注文しておいたほうがいいかもしれない。

 

SL-1200M7L

▲ プレス発表会では、テクニクスブランド事業推進室の上松泰直氏(写真右)とデザイン部の矢木良一氏(写真左)に商品説明をしていただいた

 

SL-1200M7L

▲ 50周年記念デザインのコントロールバイナル用ステッカー

 

SL-1200M7L

▲ 当時DJに衝撃を与えた、SL-DZ1200も展示してあった 

 

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