ガーデン・フェスティバル

7日間のフェスティバルは最も激しいクラブ遊びに見えるかもしれない。クレイグ・デイヴィッドでさえも日曜日は休みを取る。しかしそれこそがザ・ガーデンであり、クロアチアで10年もの間続いてきたものである。7日間休みなしのクラブ、ビーチ、そしてボート・パーティーも行われるという最も豪華なハウスとディスコの祭典である。

 

スプリットからの約1時間のドライブ、ティスノの静けさ

2015年は10回目にして最後のフェスティバルになる。2年前に訪れたDJ Magのレポーターは、どうしようもなくザ・ガーデンの最後の曲が恋しくなるだろうと分かっていたので、快楽的に居られる楽園の1週間へと彼は旅立った。

 

DJ Magはティスノに着き、ピザとワインをエネルギー源として、この一週間を楽しむためフェスティバル会場に向かった。ビーチ・ステージ、メインステージ、オリーブ・グローブステージの3つが中心に集まっている感じが前回来た時と変わっていないのが心地良く感じる。全ての規模は変わったが、音響はそれぞれに完璧に調整されており密接な感じは変わらず続いている。それは、UKのフェスの音響が素晴らしいという事を証明している。

 

2日目はまだフェスの始まりに過ぎないので、DJ Magは戦略的な決断をする。ザ・ガーデンはマラソンであり短距離レースではないし、過去の経験から3日目に燃え尽きるものではないと学んだからだ。

 

DJ Magがフェスを早めに去って良い事はない。実際、私たちは経験した事のない程の二日酔いになり、フェスティバルサイトでありきたりのカクテルと完璧なハウスとディスコの音を思う存分楽しんだ。

 

思いっきり楽しみ、埃だらけになったティスノの夕日が沈む頃、DJ Magは週の初めに訪れた、Barbarellasで行われたセットで内容の濃いハウスジャムを披露し着実に彼らの幅を広げたPBR Streetgangのあとすぐにプレイする、堅実なライブセットを魅せるであろうOutboxxを観るためメインステージへ向かった。

 

あまり知られてないが、Barbarellasはザ・ガーデンの有名なクラブだ。フェスティバルからシャトルバスで10分、Barbarellas(常連には”Barbs”として知られている)では午前2時に始まり朝8時頃まで続く。

 

完全に屋外であることから元祖であるAmnesiaと比較されるが、Barbarellasはパーティーするのに本当に素晴らしい場所である。自由な感覚を提供できる場所、それは厳しいクラブ営業規則の中では非常に貴重である。疑いもなく世界中で最も素晴らしいクラブのひとつであり、DJ Magはそれを体験するのが待ちきれなかった

今夜の始まりはJoy Orbison、 MidlandそしてBen UFO。3つのジャンルに渡る6時間の旅は(ディスコとwitchy nose bleed technoはミックス出来ないと言った誰かは間違っていた)DJ Magが朝8時にベッドに戻る頃はさらに大盛り上がりになるようだった。

 

3日目。フェスティバルのハイライトのひとつがやってきた。 The Futureboogieのボート・パーティーは今夜予定されている。Futureboogieチームは過去6年、重要な役割を果たしており、彼らのボート・パーティーは常連のガーデナー達の予定には絶対に欠かせないものになっている。

 

ファミリーはFutureboogieのマントラの重要な部分であり、今晩のラインナップを形成するのは FutureboogieのリーダーDave Harvey、Steve Nickollsそしてレーベルの信望者Christopheである。

 

私たちはArgonaugty(多くのパーティー・ピープルから愛されたザ・ガーデン)へ出航。このボートがすぐに売り切れた理由は明らかであるし、’taps 'aff/cuddles down front’。特定なハイライトは remix of Joakimsの'Nothing Gold'の Todd TerjeによるリミックスとBoot & Taxのディスコ・バンガー'Niente per Niente’であった。

 

Caribouの 'Can't Do Without You’とデッキ裏のDJ達のグループ・ハグの間、観衆はエモーショナルになり、例えるならば、それはまるでボート・パーティーのサッカーFA決勝戦のようだった。ボートから降りると同時に私たちはハイな状態を終え、4日目に向けて休む事にした。

 

ティスノの4日目は太陽を浴び、食べ、飲んで過ごした。ザ・ガーデンはフェスティバルであるが、立派な休暇でもあるのだ。DJ Magは日が暮れる頃会場へ向かい、 'Eating Glue’ そして忘れる事のできない'Paris Dub 1'を含むParanoid Londonのライブセットを観た。その後、メイン・ステージでも特別に強烈な Eats EverythingのFleetwood Macの ‘Dreams'、 Fatima Yamahaの 'What's a Girl To Do' 、Green Velvetsの’Flash'を彼自身がフューチャリングしたセットを観た。

 

あっという間に過ぎた15時間ものディスコ状態、チェリーサイダー、そして2分間の間にものの見事に10人が2人のliloを差し込み、DJ Magはついに帰る時が近づいている事に気がついた。

 

どうやらもう5日目だった。DJ Magはリフレッシュした気分で目を覚まし、Just Juckのボート・パーティーに向かう準備をした。ブリストルでの次のレベルのハウス・ナイトを主催している間、DJ Magのリポーター達はJust Jackのクルーとしてナイトクラブで常に真剣なブッキングをした。

今夜の祝宴はTristan da Cunhと別名Dungeon Meatとして知られるBrawther、そしてJJのレジデント、Tom Rioであった。 The Dungeon Meatは激しく、Cajmereの Underground Goodieミックス 'Brighter Days’ はエネルギーで包まれた。

 

Tom Rioはすぐに観客を支配し、私たちはN-Joiの 90年代のアンセム 'Anthem'のサウンドトラックでフェスティバル・サイトへと引き込まれ、ボート全体が'Rio, Rio, Rio'を合唱した。 Just Jackへの感動的な終わりを証明し、レジデントであるTom RioはUKハウスシーンのインパクトを与えた。

 

6日目、DJ Magは2回目のBarbの Futureboogieを観た。家に戻るのが近づいている中再び今夜のCrazy P 、Felix Dickinson、Christopheそして残りのFutureboogieファミリーによるイタズラが始まる。Bicepの最近のリリース ‘Just’ そしてLukeboxの低音モンスター’Barrito’もハイライトとなった。

 

ティスノでの私たちの時間はもう終わろうとしていたが、ザ・ガーデンの最も特別なイベントの前に終わる訳にはいかない。 夜通しのDJ Harvey、Barbarellasである。 Harveyはこの夏ずっとDJ Magの必ず観なければいけないトップリストであったし、素晴らしい一週間にふさわしい締めとなった。すべてのフェスティバルが終わり、安っぽいカクテルが輝きを失った後、私たちは Barbarellasへ最後の時を過ごしに向かった。

 

DJ Harveyのディスコ、ハウス、テクノの境界で絶えず魅了するセットは、人々の期待にいつもこたえる。今夜、こんなにもたくさんの人が集まり涙しそうになる事を想像もしていなかっただろう。

 

6時間の間、ダンスフロアは最後の瞬間まで勢いがあり、 Harveyは激しく動いて汗をかいているようだった。 Bee Gees の‘How Deep is Your Love’を流し、幸福感にあふれた合唱をフロアに送った。それは会場を後にするのに完璧だったので、DJ Magは DJ Harveyの音が耳に鳴る中、ティスノへ向かうシャトルバスに乗った。

 

ザ・ガーデンの次になるのは一体何だろか?ザ・ガーデン・フェスティバルを始め、10年間常に新しく心地よいヴァイブを提供してきたNickとEddie。 Nick CoglanはDJ Magへのインタビューで「私たちは自分たちよりも若く調子の良いチームにバトンを渡す必要があったのです。」と説明した。

 

NickとEddieが最後の年を決定した後で、Dave HarveyとTom Paineにバトンを渡す事にした。 FutureboogieのクルーとTeam Loveへ。ザ・ガーデンでの6年間のブッキングの中で必要不可欠な存在であり、ユニークなファミリー・ヴァイブがあり、明らかにフェスを前進させる存在であった。

 

ザ・ガーデンの最後の年となった2015年、もう終わったのだ思う事は難しかった。2016年のイベントLove Internationalは期待を超えるものに進化するだろう。 Dave Harveyは「ほとんど同じ心地よさを提供し、ファミリーであるたくさんの同じアーティストを含んだラインナップ」の Love Internationalを発表する事を熱望していた。

 

彼はザ・ガーデンの常連が失望することないよう Love Internationalが「ガーデンからのロジカルな進歩、そして同じ顔ぶれと名前、関わりのある同じチーム」を揃える、と話す。

 

DJ Magはこれらを胸に、安心して眠ることができる。ザ・ガーデンは終わりかもしれないが、来年のパーテイーカレンダーも極めて重要なイベントで埋めることになるだろう。それではまた来年のティスノで…

 

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